院長コラム

40歳をすぎてお腹の症状が続く場合は、大腸健診(大腸カメラ)

最近なんだかお腹の張り(腹部膨満)が気になりませんか?たくさん食べた訳でもないのにお腹が張ると、時に苦しさ、痛みまで感じられる方がおられます。ドラックストアーなどでガスを減らすお薬も売られていますが、お腹のガスは生活、食事、排便習慣など様々な因子が影響により溜まります。本日は、生活習慣の改善で対処できる方法をご紹介します。

食事中のおしゃべりのしすぎや早食い
食事中に人は無意識に空気を飲み込んでいます、体内のガスの約70%は、この無意識に飲み込んだ空気といわれています。食事中のおしゃべりのしすぎや早食いが原因かもしれません。

食べすぎ、飲みすぎ
暴飲暴食はガス発生が起こりやすくなります。特にアルコールの飲み過ぎは胃腸機能を低下させるため、お腹にガスが溜めやすい状態となります。炭酸飲料、ビールなども原因のひとつといわれています。

食物繊維や脂質の多い食事
食物繊維の多い食材(芋、豆など)は腸内ガスを発生させやすい食品です。脂質中心の食事も消化吸収に時間がかかるため、ガスを排泄力が弱まるといわれています。

慢性便秘
便秘により、大腸内に長時間便が溜まることで悪玉菌が増えガスを発生させます。

ストレス
人の腸と脳は深い関わりがあり(腸脳相関システム)ストレスは消化管機能にさまざまな影響を及ぼし症状を引き起こすといわれています。

その他
過去のブログでもご紹介しましたが、一番心配な大腸がんの診断は、大腸カメラでしかわかりません。40歳をすぎ一度も大腸カメラを受けたことのない方はぜひ一度検査をうけてみられることをおすすめします。

(腹部膨満で見つかる病気)
 ・大腸がん
 ・過敏性腸症候群
 ・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
 ・腸閉塞