逆流性食道炎の方が気をつけるべき「食事のポイント」 |【苦しくない・痛みの少ない大腸カメラなら】福岡天神駅徒歩5分/駅直結 内科 胃腸内科「麻生クリニック」

院長コラム

逆流性食道炎の方が気をつけるべき「食事のポイント」


なぜ食事が大切なのか?

逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流することで炎症を起こすことが原因とされる疾患です。
胃酸の過剰分泌、食道と胃の間の筋肉の緩み、胃の内圧の上昇などは食事内容に影響されるため、食事の種類だけでなく、「食べ方」や「食べる時間帯」にも注意が必要です。


食事での注意点

控えるべき食品理由
脂っこい料理(揚げ物・ラーメンなど)消化に時間がかかり、長時間の酸分泌が刺激
チョコレート下部食道括約筋を緩める
コーヒー・紅茶(カフェイン)胃酸分泌を刺激
炭酸飲料胃内圧上昇
酸味の強い果物(柑橘系、トマトジュース)食道粘膜を刺激
香辛料・刺激物(カレー・唐辛子など)食道粘膜を刺激
アルコール(特にビール・発泡系のお酒)胃酸を刺激、下部食道括約筋を緩める

取り入れたい食品、食材

食品群内容
消化の良い炭水化物うどん、白飯など
たんぱく質白身魚、鶏むね肉、豆腐など
食物繊維加熱された野菜(にんじん、大根、かぼちゃ等)
乳製品(低脂肪)ヨーグルト(過剰摂取には注意)

※揚げるより「煮る・蒸す・茹でる」調理法がおすすめ。


食べ方のポイント

実践法理由
腹八分目に抑える急激な胃内圧の上昇を予防
よく噛んでゆっくり食べる消化を助ける
食後すぐ横にならない少なくとも2~3時間は横にならない
寝る前の食事は避ける最低でも就寝の3時間前には食事を終える
枕を少し高くする胃酸の物理的逆流を予防

逆流性食道炎は生活習慣病

食事は1日2-3回、大事な糧ではありますが、症状がある時はすこし食事内容を見直すことで、不快な症状をきたすことが少なくなると思います。