院長コラム
「うなぎは体にいい」は本当?
健康のために気をつけたい “うなぎの食べすぎ”
夏のスタミナ食「うなぎ」。土用の丑の日が近づくて、報道でうなぎを見るたびに、香ばしい蒲焼の香りが想像されて、うなぎを食べたい!って脳からシグナルが来ませんか?
「うなぎは栄養豊富で、夏バテのこの季節ほどたくさん食べた方がいい」と思われていませんか?
実は、「とりすぎ注意」の一面もあるのです。
うなぎは“栄養満点”でも“高カロリー・高脂質”
うなぎには、ビタミンA・B群、DHA・EPA、カルシウム、鉄分、良質なたんぱく質などが豊富に含まれています。特に、疲労回復・免疫力アップに関わる栄養素がたくさん揃っているため、「夏バテ防止」に最適な食材です。
しかし、その一方で—
- 蒲焼1尾あたりのカロリー:500〜600kcal
- 脂質:30g超(1日摂取基準の約半分)
- タレの糖分・塩分:多め
つまり、「食べれば食べるほどカロリーオーバー、塩分、糖分の過剰摂取」に繋がります。
とくに注意が必要な方
◉ 中高年(40代以降)
うなぎ丼はカロリーオーバー(1000kcal超)になりやすいです。
うなぎ丼を選ぶ場合は、ご飯の量を調節しましょう。
うなぎは脂質が多いため、消化に時間がかかり食後の胃もたれの原因にもなります。
◉ 高血圧・脂質異常症・糖尿病のある方
蒲焼のタレには糖分・塩分が多く含まれており、血糖や血圧コントロールに影響が出る可能性があります。トータルの脂質が多いため、毎日のように食べるのは控えましょう。
食べ方の工夫で「ちょうどよく」楽しむ
- 1食の量は「半尾」程度で十分
うなぎの量が増えると、その分ご飯の量が増えます。半尾でも十分に満足感が得られます。 - 薬味や野菜と一緒に
山椒・大葉・みょうが・ねぎなどの香味野菜は、うなぎの脂っこさを中和し、消化を助けます。 - タレは控えめに
タレなし白焼きを選ぶとヘルシーになります。
「年に一度のごちそう」として、心身ともに満たす
うなぎは、確かに栄養価の高い食材ですが、「健康のためにたくさん食べる」ものではありません。
家族や仲間と楽しむ特別な日のごちそうとして楽しむ程度が良いかもしれません。
今年もうなぎを、おいしく健康的にいただきましょう。