院長コラム

予約制で変わる、医療の質と患者満足度

近年、多くの医療機関が予約制の導入されています。予約制は交通、ホテル、飲食では一般的に普及しています。医療の業界でも、歯科や美容医療なども予約が一般的です。予約制は単なる待ち時間短縮だけでなく、医療の質そのものを高める手段として、近年注目を集めています。今回は医療コラムとして予約制にはどのようなメリットがあるか、最新のエビデンスを交えて解説します。


1. 診療の質

予約制について患者さんの最大の利点は、「限られた時間を有効活用できること」にあります。

医師と患者の対話時間の確保

予約によって診察時間があらかじめ配分されるため、医師は予約されて来院される患者さんの診療に集中でき、必要な問診や説明に時間を割くことが可能になります。

日本医療政策機構の報告(2022)では、外来予約制の導入により、「説明が十分に得られた」と回答した患者が非予約制に比べ1.8倍多かったと示されています。

予約時間の管理により医師の燃え尽き症候群の予防にもつながると報告されています(JAMA Intern Med. 2020)。


2. 待ち時間のストレスが軽減

病院での待ち時間は、患者さんにとって大きな負担です。予約制を導入することで、受付から診察までの流れがスムーズになり、滞在時間全体の短縮が可能になります。

厚生労働省の調査(2019)によると、予約制を導入している医療機関では、平均待ち時間が20~40%短縮されているというデータがあります。


3. 感染症対策に有効

新型コロナウイルス以降、密を避ける医療機関の構造改革が進みました。
予約制は、来院者の集中を避けるうえでも非常に有効な手段です。

日本感染症学会の提言(2021)、「外来患者の予約制導入は、院内感染のリスクを下げる有効な手段」と明記されています。


4. 医療スタッフの働きやすさ向上

予約管理により、受付、看護師、検査技師などの医療スタッフの業務負担も平準化され、医療チーム全体の効率化が図れます。結果として、患者への対応品質が向上します。


「予約制」は患者さんに「質の高い医療体験」を届ける仕組み

最新のエビデンス(診療の質向上、待ち時間短縮、感染対策、医療チームの業務効率化)に基づき、当院では8月1日(金)より予約制を基本とした診療体制に移行いたします。
ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。