院長コラム

痛風発作に牛乳がいいって本当?

突然足の親指の付け根が腫れて、ズキズキと激しく痛む・・・最近こんな男性の受診が増えています。
痛風発作を経験した方は、再発を防ぐために食生活に関心があられるとおもいます。
プリン体の多いビール、レバー、魚卵を控えるのは有名ですが、実は「牛乳」や「ヨーグルト」が痛風予防に良いということをご存知ですか?

なぜ牛乳が痛風にいいの?

牛乳や乳製品は、次のような理由で尿酸値の低下に効果的とされています。

・プリン体が少ない

牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、プリン体がほとんど含まれていません。そのため、尿酸値の上昇を気にせず安心して摂取できます。

・ 尿酸の排泄を促す

牛乳には、尿酸を腎臓から尿中に排泄させやすくする作用があることが、研究で明らかになっています。特に脱脂乳に含まれるタンパク質(カゼイン・ラクトアルブミン)は尿酸排泄を促進します。

・炎症を抑える効果も

ヨーグルトなどの発酵乳製品には、腸内環境を整え、慢性炎症を抑える作用も期待されています。

どんな製品がおすすめ?

  • 牛乳(普通または低脂肪乳)
  • プレーンヨーグルト(無糖)
  • カッテージチーズ(脂肪分・塩分が少なく、プリン体もほぼゼロ)

※バター、生クリーム、チーズ(中でも熟成されたもの)は塩分・脂質が多いため、痛風の方には摂りすぎ注意が必要です

1日どれくらい?

  • 牛乳:1日200〜400ml程度(コップ1〜2杯)
  • ヨーグルト:1カップ(100〜150g)程度

無理なく、毎日の生活に取り入れられる量で続けることが大切です。

食事指導は「足し算」も考える

痛風の食事指導というと「ダメなものを減らす・我慢する」ことが指導されがちです。
しかし、人間が我慢できる期間は限られています。
食事指導は「引き算」だけでなく「足し算」が重要だと考えています。

「控える」だけでは続かない、賢い食習慣を

痛風を予防・コントロールするには、「プリン体を減らす」だけでなく、「尿酸を排出させる」栄養素をうまく取り入れることも大切です。牛乳や乳製品は手軽に始められる痛風予防の味方です。
毎日の食卓に取り入れて、無理なく、おいしく健康管理を続けていきましょう。