院長コラム

地中海食は痛風予防に役立つ

血清尿酸値を下げる食習慣、科学的にわかってきたこと

「痛風といえば、プリン体の多い食べ物を控えること」ということはよく知られていますが、最近の研究では、控えるだけでなく“積極的に摂るべき食材”があることもわかってきました。

今回は、地中海食に注目して、血清尿酸値との関係について科学的根拠(EBM)をもとに解説します。

地中海食は尿酸値を下げる?

抗酸化作用と尿酸排泄促進のW効果

地中海食(Mediterranean Diet)とは

ギリシャやイタリアなど地中海沿岸の伝統的な食習慣で、野菜・果物・豆類・魚・オリーブオイル・全粒穀物を中心とした伝統的な食パターンです。

2021年のシステマティックレビュー(Nutrients誌)では、地中海食が高尿酸血症のリスク低下と関連することが報告されています。尿酸値を下げる機序として①炎症抑制、②インスリン抵抗性改善 ③尿酸排泄を促す食品(野菜・果物・水分)が豊富に含まれている点が考えられています。

地中海食には次のようなポイントがあります。

地中海食の基本健康に良い理由
野菜・果物を豊富にとる抗酸化物質・ビタミンが豊富
魚介類をよく食べるオメガ3脂肪酸が豊富
オリーブオイルを使う良質な脂質で炎症を抑える
肉は少なめ(赤身中心)飽和脂肪酸の摂取を抑える
豆・ナッツ類をとる植物性たんぱく・食物繊維が豊富
乳製品は少量(ヨーグルト・チーズ)カルシウム・腸内環境に良い
ワインは適量(飲まない方が安全)ポリフェノール効果(日本では非推奨)

「避ける」より「選ぶ」食事へ

次回以降のコラムで地中海食の取り入れ方の実際について、触れてみたいとも思います。