院長コラム
腸活と機能性ディスペプシア(FD)の関係
腸内環境を整えると、胃の不調も軽くなる
「腸活」という言葉が広く知られるようになりました。
腸活とは、ヨーグルトなどの発酵食品、食物繊維などを意識的に摂ることで、腸内フローラ(腸内細菌叢)を良い状態に保ち、全身の健康を促進しようという考え方です。
腸活に励むと、胃の調子まで本当に良くなるのでしょうか?
最近の研究によると、腸内環境の乱れはFD症状にも関係していることがわかってきました。
つまり、腸活で、胃の不調が軽くなることが知られるようになってきました。
FDと腸内細菌の関係
FDはこれまで「胃の問題」とされていましたが、最近の研究では腸内細菌のバランスが乱れた状態、すなわち腸内環境が悪いと、悪玉菌が増えガスを発生しやすくなったり、 胃の膨満感・不快感を引き起こす。慢性的に腸内に炎症があると胃の知覚過敏が起きやすくなることがわかってきました。
すなわち腸内環境の乱れは、胃の動きや知覚に影響が出ることから、腸内環境を整えることがFDの改善にもつながると考えられるようになってきました。
FDと腸活
- 発酵食品の摂取:ヨーグルト、味噌、納豆、キムチなど
- 水溶性食物繊維の摂取:オートミール、海藻、バナナなど
- プレバイオティクス・プロバイオティクスの活用: 市販の整腸剤、乳酸菌飲料
- 低FODMAP食と併用: 一部の発酵食品や豆類はFODMAPが多いため、 症状が強い時は制限する
腸活は体質によっては逆効果になることもあるため、FD症状が強い時期は無理せず、段階的に取り入れていくことも大切です。
「腸活」は、胃腸の調子を整え、自律神経にもよい影響を与えます。
正しく取り入れることで、FD症状が軽減し、生活の質が向上することが期待できます。