院長コラム
便秘は現代病? 正しい排便姿勢を取ろう
最近「昔より便秘の人が増えた」感じています。便秘は、生活習慣の変化によって増えてきた“現代病”のひとつといわれています。
便秘が現代病といわれる理由
- 食生活の変化
- 食物繊維の少ない加工食品や肉中心の食事が増加
- 水分摂取不足
- 運動不足
- デスクワークや座りっぱなしの生活で腸の動きが鈍くなる
- ストレスや不規則な生活
- 自律神経の乱れが腸の働きを低下させる
- 洋式トイレの普及
- 実はこれも大きな要因の一つです
洋式トイレと排便姿勢の関係
人間の体は本来、「しゃがんで排便する」ことで腸がまっすぐになり、便が出やすい構造になっています。ところが、洋式トイレでは 直腸と肛門の角度が鋭くなり、便が出にくくなるのです。
正しい排便姿勢を取る工夫
洋式トイレでも、ちょっとした工夫で排便しやすくなります。
- 足を小さな踏み台に乗せる
→ 膝を軽く持ち上げて「和式に近い姿勢」を作る - 少し前かがみになる
→ お腹に圧がかかり、便が出やすくなる - リラックスして時間をかけすぎない
→ 力みすぎは痔の原因になります
まとめ
便秘は、食事・運動・ストレス・トイレ環境といった「現代の生活習慣」が大きく関係しています。洋式トイレの普及とともに、排便に理想的な前かがみでしゃがむ姿勢を作ることが難しくなっています。正しい排便施設を見直すだけで排便がスムーズになることがあります。