院長コラム

出張続き・単身赴任のお父さんへ~腸内細菌と食生活の意外な関係

「今夜もコンビニ弁当」「つい出張先でラーメン」そんな食生活が続いていませんか?
昼間仕事に全力、出張続きや単身先で家に帰ったら疲れてコンビニ弁当と缶ビールそんなお父さんたちも多いのではないでしょうか?

腸内細菌はもう一つの臓器

私たちの腸の中には約100兆個以上の腸内細菌が住んでいます。
最近の研究では、腸内細菌は単なるお腹の住人ではなく、免疫・代謝・メンタルの調整まで担う「もう一つの臓器」と呼ばれるほど重要な存在であることが分かってきました。

特に注目されているのが、腸内細菌がつくり出す短鎖脂肪酸(SCFA)です。これは大腸を動かすエネルギー源となるだけでなく、全身の炎症を押さえたり、血糖や脂質のコントロールしたり、身体の恒常性を維持するのにとても重要な役割をになっていることが最近とくに注目されています。

出張・単身赴任で乱れやすい腸内環境

ところが、外食・コンビニ・ファストフードに食事が偏るとどうなるでしょう?

  • 食物繊維不足 → 善玉菌のエサが足りない
  • 脂質・糖質過多 → 悪玉菌が増えやすい
  • 不規則な食事時間・アルコール → 腸内リズムが崩れる

結果、腸内細菌のバランスが乱れて(ディスバイオーシス)に伴い身体の恒常性が維持できず慢性的な疲労感、生活習慣病発症のリスクにもつながります。

科学的根拠から見た「腸を守る食べ方」

  • 発酵食品(納豆・ヨーグルト・味噌汁)は腸内に善玉菌を届ける
  • 野菜・海藻・きのこに多い水溶性食物繊維は短鎖脂肪酸の材料になる
  • 魚やナッツに含まれる良質な脂質(オメガ3系)は腸の炎症を抑える

実際に、食物繊維と発酵食品を多くとる人ほど腸内細菌の多様性が高く、生活習慣病やうつ症状のリスクが低いと報告されています。

出張や単身赴任は、どうしても食生活が乱れがちです。
朝からコンビニ食だとしても「おにぎり+味噌汁+納豆」など、ほんの少し腸をいたわる食事の工夫で身体は元気を取り戻します。次回以降食事のこともうすこし掘り下げます