院長コラム

膵臓ってどんな臓器?お酒と膵臓の関係

膵臓(すいぞう)と聞いて、何をする臓器かすぐにイメージできる方は少ないかもしれません。
でも実は、私たちの命を支える“2つの重要なはたらき”を担っているのです。

役割説明
消化酵素の分泌食べ物(特に脂肪)を分解する消化酵素の分泌
血糖値を下げるホルモン(インスリン)分泌インスリンを作って、血糖を調整します

つまり、膵臓がうまく働かないと、「食べ物をうまく吸収できない」「血糖値が乱れる」などの深刻な問題が起きるのです。

お酒が膵臓に与える影響

お酒は肝臓で代謝されると思われがちですが、実は膵臓にも直接ダメージを与えます。
特に繰り返し大量に飲酒すると、膵臓は慢性的に炎症を起こしやすくなり、それが積み重なると…慢性膵炎へと進行します。

慢性膵炎になると、どうなる?

  • 食事をしても栄養が吸収されない
  • 血糖値がうまく調整できなくなる
  • お腹の痛みや不快感がずっと続く
  • 膵がんリスクの上昇

慢性膵炎の状態が続くと、膵がんのリスクは数倍以上になるといわれています。
しかも膵がんは早期発見が難しく、発見されたときには手遅れというケースも少なくありません。

自分だけは大丈夫と思っていませんか?

実際には、毎日飲んでいても膵炎にならない人もいれば、時々しか飲まないのに膵炎になる人もいます。この違いは、生まれ持った体質(遺伝子)や生活習慣の複雑なかけ算で起こるのです。

では我々はどんなことを日々心がければいいのでしょうか?次回以降のコラムで詳細をお話します。