院長コラム
箸休めコラム 「カルテ」って実はどんな意味?
病院でよく耳にする「カルテ」。
本来の医学的な「カルテ」とは何を指すのでしょうか。
カルテはドイツ語で「紙」や「記録」を意味し、日本の医療現場では「診療録」を指します。
医師や看護師が患者さんの症状、診断、検査結果、治療内容、経過などを時系列で記録するもので、診療の質を担保する大切な書類です。
法律でも5年間の保存が義務づけられており、医療の証拠でもあります。
一方、日常生活で「カルテ」といえば、もっと広い意味で使われています。「会社のカルテ」といった表現は、個人や組織の状態を客観的に記録し振り返るものとして使われていますし、美容室、ファッション業界など広く用いられてるカルテには、顧客の好みや特徴を記載したものとして使われています。
本来は医療現場の記録を意味するカルテが、「顧客情報」や「記録をもとに自分を見つめ直す」日常に広がったのです。
病院のカルテも、人生のカルテも、大切なのは記録を活かすことだと思っています。
昔でいう日記に近い意味でカルテという用語が使用されています。書かれたことを自分で見直すことで、次の行動や改善のヒントにつながります。そうした意味で、カルテはとてもいい意味で使用されている医学用語だと思っています。