院長コラム

健診謎解きシリーズ:健診前の注意事項の“なぜ?”(前日晩酌禁止)

第2回 前日の晩酌(お酒)はなぜダメ?

健診の注意事項に「前日は飲酒を控えてください」とあります。
「一杯くらいならいいんじゃない?」と思う方も多いかもしれません。

実は、アルコールは体に入るとすぐに 肝臓で分解 されます。この過程で肝機能に一時的な負担をかけ、血液中の酵素(AST、ALT、γ-GTPなど)の値を変動させます。また、アルコールは 中性脂肪を上げる作用 もあり、飲んだ翌日の血液検査にその影響が出てしまうのです。

健診では1回の数値だけでなく、毎年の推移を見ながら将来のリスクを判断します。
もし前日の飲酒で数値が高く出ると、本来は問題ないのに「異常あり」と記録され、不要な精密検査や不安につながることもあります。

つまり、健診前に飲酒を避けるのは「本当の体の状態」を知るための準備。
決して数値をきれいに見せるためではありません。

検査が終わったあとの一杯は、きっと格別においしく感じられるはず。
未来の自分のために、前日の晩酌はガマンを選んでみましょう。