院長コラム

謎解きシリーズ:健診“なぜ?”(血圧測定)

第4回 なぜ血圧は2回測るの?

健診で血圧を測るとき、「もう一度測りますね」と言われた経験はありませんか?
最初の1回で十分そうなのに、なぜ2回測るのでしょうか。

血圧はそもそも 変動しやすい数値 です。緊張、会話、直前の歩行など、ちょっとした刺激でも簡単に上下します。特に健診では「白衣高血圧」といって、緊張で普段より高く出ることが少なくありません。

そこで、1回目の測定値がやや高めに出ても、数分休んで落ち着いた状態で再測定することで、より普段の血圧に近い値を確認できるのです。高血圧ガイドラインでも原則として 2回以上測り、その平均をとること が推奨されています。

同時に測定誤差を減らす意味もあります。血圧計の位置や腕の角度によっても数値が変わるため、複数回測ることで信頼性を高められるのです。

血圧は高すぎても低すぎても問題があります。
1回の値に一喜一憂するのではなく、複数回の測定から全体の傾向を見ていくことが大切です。

健診での2回目のは、より正確な結果を得て、将来の心臓や脳の病気を予防するための工夫なのです。