院長コラム
便秘解消、ラジオ体操の効用
春から夏の天気になってきましたね。
引っ越し、GWの休み、慌ただしい日々からようやく日常が始まるなと感じる人も多いと思います。
同時にこれまで控えていた?サボっていた?運動を本格的に始めようと思う人が増えて来る時期です。私も運動する機会を増やしたいと、つい先日ジムの見学に行ってきました!
本日は体を動かすことと便秘の関係について考えてみました。
便秘の方は経験的に感じてられているかもしれませんが、日頃から運動習慣が少ない人は医学的にも便秘になりやすいと言われています。運動習慣が少ない人は、腹筋が弱かったり、大腸通過時間が遅くなるのが原因と考えられています。
私は便秘の相談にクリニックにいらした方には食事の時間、回数、量、内容、排便の時間、トイレを我慢する習慣がないか、どういうタイミングで便秘になるか、運動習慣の有無について問診するようにしています。
運動を全くされていなかった方が運動を定期的に実施できるようになると、処方していた薬が減らせたり、いらなくなったりすることもしばしば経験します。
理由は運動により大腸の通過時間が短くなるためです。通過時間が短くなれば、大腸内に何日も便を溜め込まないようになるため、排便時の不快な症状(いきみ、残便感)も改善します。排便がスムーズに行えるようになるため、トイレにかかる時間も短く、快適なものになります。
では具体的に便秘によい運動とはどのようなものでしょうか?
正解は、テニス、ゴルフ、女性に人気のあるピラティスです。
これらに共通する動作はお腹をひねる動きのある点です。
手軽に始めやすいウォーキングは生活習慣病ではおすすめの運動とされていますが、体をひねる動作が少ないため便秘の方への効果は低い言われています。
その他に誰にでも取り組みやすい、お手軽な運動としておすすめなのは「ラジオ体操」です。
「ラジオ体操」の利点は、人目を気にすることなく、天候に左右されず、自宅で、短時間に、自分の都合がよい時間に行うことができる点です。
お通のトラブルを抱えている人はトイレに行く事自体が悩みだったり、憂鬱だったりとストレスになっている方が多いです。そうした精神的悩みとなっている方に運動はストレス解消の側面があるためとてもおすすめです。
気になっている事自体はなくなりませんが、スポーツに取り組んでいる時間は必死なのでその事を一瞬ですが忘れています。何より終わった後の爽快感は他では味わうことができません。
スポーツに取り組まないとと思うと
「誰かと一緒でないと」
「ジムに入会しないと」
「晴れていないと」
「ウェアや靴がないと」
「キツイものに取り組まないと」
・・・と~ねばという呪縛が多いものをイメージをしがちです。
自分のペースで、人目を気にせずに、今日から初めて3日坊主でもいいやと思える「ラジオ体操」から取り組んでみるとあなたのお通じが少しずつよくなるかもしれません。