院長コラム
心理学からみるワクチン行動学 赤信号みんなで渡れば怖くない
私たちは「将来の利益」よりも「目先の損失」を大きく感じてしまう生き物です。
ワクチンを打つかどうかは個人の意思決定の速さ、健康意識ではなく、環境や工夫で後押しすることが重要です。逆にワクチン接種をためらう心理の根底にあるのは、仕組み、工夫不足だとも言えます。
未来を「今の自分ごと」に変える
「10年後にがんになるかもしれない」と言われてもなかなか実感できません。
そこで大事なのは、未来の自分を“今ここにいる存在”として想像することです。
心理学の研究では、老け顔アプリで自分の未来の姿を見た人ほど、年金や保険に前向きになるという結果があります。同じようなことはワクチンにも置き換えやすいかもしれません。
損失ではなく「利益」を見える化する
人は「失う」ことに敏感です。
だからこそ「副反応が怖い」と思いやすいのです。
しかし視点を変えれば「将来のがんを9割以上防げる」という得の方が圧倒的に大きい。
生命保険などはこの点を強調して商品化しています。
数字や図解でメリットをより具体的に伝えることが、損失回避のバイアスを弱めます。
先延ばしを防ぐ仕組みをつくる
「いつか打とう」と思っているうちは行動に移せません。
人間は本能的に先延ばしをしてしまうからです。
だからこそ、直ぐに予約できるシステム、家族や友人と一緒に受けるなど、「行動を確定させる工夫」が効果的です。
周囲の行動に合わせる
人は「みんなやっている」と思うと安心して同じ行動をとります。
これを社会的証明と呼びます。
実際、海外ではクラス全員が接種済みという状況が接種率を大きく押し上げています。
周囲に「私は打ったよ」と言う人が増えることも大切です。
人は「みんなやっている」と思うと安心して同じ行動をとります。
これを社会的証明と呼びます。
実際、海外ではクラス全員が接種済みという状況が接種率を大きく押し上げています。
周囲に「私は打ったよ」と言う人が増えることも大切です。
人は「みんなやっている」と思うと安心して同じ行動をとります。
これを社会的証明と呼びます。
実際、海外ではクラス全員が接種済みという状況が接種率を大きく押し上げています。
周囲に「私は打ったよ」と言う人が増えることも大切です。
ワクチン接種率を上げるには医学的な啓発だけでは不十分で、人間の心理的バイアスを理解した仕組みづくりが不可欠なのです。