院長コラム
便秘のなぜ ブリストル便スケールって何?
病院を受診すると「便の性状」を聞かれることがあります。
そこでよく使われているのが「ブリストル便スケール」という国際的な指標です。
これは、便の形や硬さを7つのタイプに分類したもので、自分の便がどのタイプに当てはまるかを伝えるだけで、医師が便秘や下痢の状態を把握しやすくなる便利なツールです。
ブリストル便スケール分類
- 硬いコロコロの便(ウサギのフンのような形)
- コロコロが集まった硬い便
- 表面にひび割れのある硬めの便
- バナナ状でなめらかな便(理想的な便)
- 半分柔らかい塊状の便
- 柔らかく形が崩れた泥状の便
- 水のような下痢便
ブリストル便スケールは、便の形や硬さを7段階に分けたシンプルなツールです。
タイプ12「硬くてコロコロした便」
タイプ4「理想的な便」
タイプ67「腸の動きが速すぎて下痢に近い便」
自分の便性状をきちんと伝えることが正しい治療につながる
「何日出ていないか」だけでなく、「どんな便が出ているか」を知ることが便秘診断の第一歩です。
ブリストル便スケールを使えば、自分の便を客観的に医師に伝えられます。
医師はこの情報を元に、コロコロ便には水分を増やす薬、下痢~泥状便には腸の動きを調整する薬などを処方します。