院長コラム
ゲームの効用、ただし時間に注意
脳トレに「電車の中でスマホゲーム」を前回おすすめしました。
ゲームの効用として抗ストレス効果があります。
人はストレスを感じると副腎からストレスホルモン「コルチゾール」が分泌されます。
人に負けて悔しいと感じた時に「コルチゾール」が分泌されています。
ゲームに関係する点でいわば「コルチゾール」は短時間のゲームだと少量しか分泌されませんが、長時間のゲームはコルチゾールが増えることが報告されています。
また長時間のゲームは脳内快楽物質である「ドパミン」が過剰に分泌されることが知られています。
長時間ゲームをすると脳は持続的に快楽物質を欲するようになり、ますますゲームがしたくなります。これはお酒、ドラッグ、ギャンブルとかと全く同じ依存状態になります。
<ストレス度を下げやすいゲーム>
・対戦型でない
・敵がいない、邪魔されない
・クリアしやすく、好結果がでやすい
・難易度が少しずつ上がる
上記のような記載を見ると、ゲーム好きにはつまんなそうに感じるかもしれません。
ストレス度を下げやすいゲームは深く没頭、いわゆるフロー状態(日々の心の奥底にある気になっていることを忘れている状態)が作り出されやすいとされています。
これは「ドパミン」が沢山でているハイ状態とは全く違う状態です。
フロー状態では、過去コラムでも何回も登場している幸せホルモン(不安やストレスを和らげるセロトニン、心の安らぎをもたらすオキシトシン)が多く分泌されていることが分かっています。
大人の脳活にゲームをお勧めしているコラムですので、あまりないスチュエーションかもしれませんが、人から「ゲームを終わりにしなさい」と言われるとストレス度が上がるので要注意です。
自分の意志で、短時間で終わらせることができるゲームというのがポイントです。
前回のコラムで「電車の中で終わるスマホゲーム」をお勧めしているのもそういう理由からです。
電車の中で没頭できる時間が作れる脳トレで、ぜひストレスに打ち勝ち、脳トレに励みましょう
