院長コラム

正しい血圧の測り方

健診シーズンに突入しました。

高血圧症は4300万人いると推定され、その中でも血圧治療をしている方はわずかに1200万人と言われています。その他自分が高血圧であるを知らない方が1400万人、知っていながら治療されていない方が450万人、治療しても治療目標に達していない方が1250万人おられます。

まずは自分の血圧を正しく知ることが重要です。
血圧は1日の中で変動します。
クリニックや診察室での血圧は一瞬を捉えているだけです。
どの時間に来院されたか、その前にどんな行動をされたか、気温が高いか低いかなどの環境、睡眠、食事、入浴、運動などによっても変化しています。
そのため、家庭で測定する家庭血圧を知ることが重要になります。

手首に巻くタイプの血圧計は便利ですが、注意が必要です。
一般的に、手首タイプは通常のものより血圧が高く測定されます。
理由は手首と上腕(腕)の血圧には、元来10~20mmHgの差があり、血圧計を巻いた手首の位置が心臓の位置より、10cm上がると8mmHg低くなり、10cm下がると8mmHg高くなるので、カフ(巻きつける部分)の位置をできるだけ心臓の高さになるように台の高さを調整して測定するのが望ましいです。

学会の「高血圧治療ガイドライン」で推奨されている方法を参考にして、患者さんによく説明させていただいているご家庭での血圧の測り方をご紹介します。

  1. 測定する位置
    上腕部(心臓の高さに近い上腕部での測定値が、最も安定しています)
  2. 測定時の条件(座った姿勢で1~2分間安静後)
    朝:起床後1時間以内、排尿後、朝の服薬前
    晩:就床前(飲酒や入浴直後は不可です)
  3. 測定回数
    朝晩各1回以上ずつ(理想的には2回測定して平均値を記録)
  4. その他
    毎日の測定できれば、理想です。
    忙しい方は少なくとも週に3回程度、平日と週末1回ずつが望ましいです。