院長コラム

低血糖について

血糖値の正常な変動幅は、だいたい70~120mg/dlの間におさまっています。
血糖値がこの正常な変動幅を超えて、血糖が下がり症状が現れた場合を、低血糖症といいます。

【原因】
原因として多いのは、薬(糖尿病治療薬であるインスリン、経口血糖降下薬、抗不整脈薬)、アルコール(特に空腹時)、反応性低血糖(胃切除後、胃下垂(いかすい)の人、インスリン感受性の高い人)などがあります。薬以外は食事のとり方に注意することで予防することができます。

【症状】
血糖値が急激に下がる場合は自律神経症状(空腹、発汗、震え、不安、動悸、口唇乾燥)が強くでます。
血糖値が緩やかに下がる時は中枢神経症状(意識の混乱、異常行動、集中力の散漫、眠気、発語困難、頭痛、複視、けいれん、昏睡(こんすい)など)が強くでます。
他に、無自覚性低血糖(狭義には低血糖症状を自覚できないが、他人の介助を必要とするもの)と呼ばれるものがあり、生命に危険を及ぼすこともあります。

【治療】
軽い症状であれば、糖質を含む飴やジュースを服用すると症状は落ち着きます。
糖尿病でインスリンなどの治療を受けている方は低血糖に対してはブドウ糖の内服です。

その他、病的な低血糖を繰り返す、根本的な治療が必要なもの
インスリノーマ(膵臓β細胞が腫瘍性増殖、食事と無関係にインスリンが常に出る病気)
インスリン自己免疫症候群

【治療】
軽い症状であれば、糖質を含む飴やジュースを服用すると症状は落ち着きます。
糖尿病でインスリンなどの治療を受けている方は低血糖に対してはブドウ糖の内服です。

その他、病的な低血糖を繰り返す、根本的な治療が必要なもの
インスリノーマ(膵臓β細胞が腫瘍性増殖、食事と無関係にインスリンが常に出る病気)
インスリン自己免疫症候群
他臓器がん(がんによるインスリン過剰分泌)

今後、反応性低血糖について触れていきたいと思います。