院長コラム
肩こりと内臓痛
当院の頭痛を訴えられる患者さんの多くが、実は肩こりを抱えておられます。
私も年中、首や肩の不調をかかえています。
厚生労働省「2023年国民生活基礎調査」によると、病気やけがなどの自覚症状がある人(有訴者)のうち、男女ともに1位を占めるのが肩こりです※(2019年の調査では男性では腰痛に次いで2位でしたが、コロナ禍を経てなんと男女ともに肩こりがトップになりました)。同調査から推計すると、1000万人超の人たちが肩こりに悩まされている計算です。
本日は専門外の私が調べた肩こりについてのコラムです。
肩こりというと、首から後ろに広がる僧帽筋の領域のコリなので、僧帽筋の問題?とイメージされるかもしれませんが、実際は肩甲骨の問題です。
こりの原因として、肩甲骨に付着するインナーマッスル(小胸筋、肩甲下菌、前鋸筋)の可動域が低下する→肩甲骨が自由に動けなくなる→特定の部分(肩)に負担がかかる→肩こりにつながると考えられています。
私も友人の柔道整復師がやっている整骨院に通っていますが、小胸筋、肩甲下筋、前鋸筋の付着部(肩甲骨と筋肉がつながる部分)がとても固くなっているので、その部分を押されると激痛が走ります。
不調の部分と問題点が必ずしも一致しないのは、専門である内臓疾患でも同じです。
内臓の痛みや違和感も必ずしも症状にある部分に問題があるとは言えません。
肩こりが症状の主である、内蔵疾患もあります。
整骨院や整体に通っても良くならない急にでた肩こりの場合、ぜひ一度かかりつけにご相談ください!
肩こりチェック