院長コラム
寒い時期のホットココア。働く世代におすすめの「カカオ活」
チョコレートはお好きですか?働く世代におすすめの「カカオ活」
子供っぽい、男子っぽくないと思われるかもしれませんが、私は昔からチョコレートに眼がありません。
大人になってからは、高カカオのちょっとビターなものを好んで食べています。
温暖化による気候変動により将来食べられなくなるものの一つにカカオが入っているニュースを見ると、今のうちに食べておかないという気持ちになり「カカオ活」にせっせととりくんでいます。
中南米原産のカカオは赤ワインの4倍といわれるカカオポリフェノールを含むため、強い抗酸化力を持ち、腸活に必要な食物繊維が豊富に含まれています
科学的には、カカオポリフェノールは高血圧にも有効です。全米で行われた「COSMOSTraial」2万人以上のリアルワールドデーター(動物実験ではなく人間が対象の試験)で、カカオを摂取した群で、心血管疾患の発症を優位に下げることが証明されています。日本人の未治療の高血圧患者対象にした、ダークチョコレートを用いた比較試験(朝、夕に4週間ダークチョコ、2週間休んで、今度はホワイトチョコを4週間食べる)では、インスリン抵抗性が低い(肥満がない)健康体かつ、自宅血圧が高い人がダークチョコを食べた群で優位に血圧が下がったという報告もあります。もちろん、肥満や糖尿病がある方は糖質をたくさん取らないが望ましいので、血圧を下げるためのチョコレートはすすめられませんが、健診などで若干、血圧が高めと指摘されている方、甘くないココア、食後のコーヒー+ダークチョコレートの組み合わせによる「カカオ活」はお勧めできるかもしれません。