院長コラム
夏の便秘対策 便が出やすくなる姿勢+α
連日季節はずれの真夏日、猛暑日の報道がされています。本当に6月って思うことも多いです。
気温が上昇すると、汗をたくさんかき熱中症や脱水症状に意識が向きがちですが、汗をかくことによる体内の水不足から、かくれ脱水、便秘にもなりやすい季節です。
特に夏場になると「便意を感じてトイレに座ったのに、なかなか出てこない…」という経験はありませんか?
便意があるのに便が出ない方は、便が硬い、筋力低下(いきむ力の低下)、大腸通過時間の遅延など、さまざまな原因が複合していることが多いですが、体内の水分量が少なくなるこの時期は、特に便が硬くなりがちです。
暑い季節の便秘対策はまず水分補給と姿勢に気をつけてみましょう。
1日2リットル水分を摂る
便秘解消のために必要な水分摂取量の目安は2L/日といわれています。
水分補給をするときのポイントは、こまめに水分を摂ること、利尿作用のあるお茶やコーヒーは避けることです。一気に大量の水分を摂ったり、利尿作用のあるものを飲んだりすると、せっかく摂った水分が尿として排出されてしまいます。水分はのどが渇いたと感じる前に、こまめに補給するようにしましょう。
トイレに座って膝を高くする
便意を感じてトイレに行ってもなかなか便が出ない場合、便が出やすくなる姿勢があります
便が出やすくなる姿勢は、下の図を参考にしましょう。洋式トイレに少し前かがみで座り、踏み台に足を乗せて膝を高くします。太ももの角度は35度くらい上がっていると良いでしょう。