院長コラム
胃がん健診 バリウム検査を受けられない場合、胃カメラをおすすめします。
バリウム検査は誰でも受けられる検査では有りません。
お申し込み頂いても、以下の項目にひとつでも当てはまる方はバリウム検査を受けられません。
過去にも触れたようにバリウムより胃カメラの方が優れた検査法です。
バリウムが受けられなくても胃カメラで正確な診断を受けて頂いた方がいい場合もあります。
自分は該当するかもと迷われる場合は、一度当院へご相談ください。
- 消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門)に穿孔がある(疑い)がある
- 消化管出血(吐血、下血)がある
- 腸閉塞、腸捻転の既往がある
- 妊娠中または妊娠の可能性がある
- 血液透析中
- 普段からむせがある(誤嚥のリスクが高い方)
- 体位変換や立位が困難
- バリウムもしくは発泡剤にアレルギー(じんましん、息苦しさ、手足が冷たくなる)
また以下の項目に当てはまる場合、検査により得られるメリットよりデメリットが上回る可能性が高いため原則検査を受けることができません(他の検査方法が望ましい)
- ひどい便秘の方(検査直前に3日以上排便がない方)
- 過去のバリウム検査で便が出にくかった方
- 潰瘍性大腸炎、クローン病、胃腸炎で治療中の方
- 胃切除後の方(胃カメラが望ましい)
- 心不全や腎不全に水分摂取に制限がある方
- 体重130kg以上(検査装置の安全基準範囲外のため)
- 指示通り動けない方(認知症、神経疾患、精神疾患、日本語が理解できない)
- 高血圧症(180/110mmH以上)
- ペースメーカー留置(種類によっては可能な場合もある)
- 1年以内に心臓発作や脳梗塞を起こした方
- 1年以内に頭部、腹部、整形外科の手術を行った方
- 喘息発作、または頻繁に発作がある方