院長コラム
尿検査前に控えた方が良いこと
尿検査異常で2次検査という検診結果はよくお見かけします。
本当は病気ではないのに、以下の点が問題でひっかかっているかもしれません。
健康診断、人間ドックで尿検査がないことはないので、前日あるいは数日前から以下の点に注意しましょう
ビタミンCを含むものの過剰摂取服用
ビタミンCの過剰摂取で尿糖が陽性になる場合があります。
ビタミンCは尿中に含まれる糖を抑制する作用があるため、偽陰性(陽性であるべき検査結果を陰性と判断されてしまう)と判定されてしまう可能性があります。
この場合、糖尿病の発見が遅れるリスクがあります。
ビタミンCはサプリ以外にプロテイン、美容ドリンクなどにも含まれていることが多いので、それらも含めて検査の2~3日前から中止がのぞましいでしょう。
過度な運動
運動により尿蛋白が陽性になる場合があります。
過剰な運動負荷により、タンパク質が過剰な合成ならびに腎機能に一時的に負担がかかりたんぱくが漏れ出ることがあります。いずれにしても尿検査前日の激しい運動は控えたほうがよいでしょう。
射精や性行為
男性の場合、精液が尿中に混ざると尿蛋白が陽性になる可能性があるため控えたほうがよいでしょう。女性の場合、避妊具を使用することで精液の混入は避けられますが、性行為により一時的に雑菌が増えると検査結果に影響が出る場合があるので、同様に控えておいたほうがよいと考えられます。