院長コラム
タバコとがん(肺がんになりやすい方)
肺がんはたばこ病です。
喫煙者のリスクは非喫煙者のリスクと比較して男性4.4倍、女性2.8倍と喫煙者の方がリスクが高いと報告されています。また喫煙歴が長く、これまでの喫煙量が多い方ほど、肺がんリスクは高くなることが知られています(肺がん診療ガイドライン)
予防するために、喫煙者は1日も早く禁煙を始めることが大切です。今すぐ禁煙を始めることで、10年後の肺がんのリスクを約半分になることがわかっています。
厚生労働省が推奨する肺がん検診の対象は、40歳以上、間隔は年1回の指針とされています。検査項目は、問診、胸部X線(レントゲン)、喀痰細胞診(50歳以上で喫煙指数600以上の人)です。
肺がんになりやすい方
- 喫煙者、受動喫煙の機会が多い方
- 家族に肺がん患者がいる方
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方 など
その他、職業歴(アスベストなどの有害物質に曝露歴がある)や肺結核既往がある方なども肺がんになりやすいと言われています。
上記に当てはまる方は、がん検診のみでは心許ないです。
ぜひ胸部CT検査(身体を輪切りにした形で撮影する検査)まで実施されることをおすすめします。