院長コラム
沈黙の臓器「膵臓」、エコーの力!
胃カメラで異常ありません、でも胃の不快感は続いている、その時・・・
膵臓がんのほとんどに自覚症状はほぼありません。それ故、沈黙の臓器と言われています。膵臓がんも進行すると、膵臓の外へ癌細胞が出て、周囲の神経に影響がでて初めて痛みがでることが多いです。当然、胃の背部にある別の臓器からの痛みですから、胃カメラをしても異常はありません。痛みに対して薬を飲んでごまかしているうちに、皮膚が黄色くなったり、便の色がおかしくなりやっぱりおかしいとなって再度病院へいって膵臓がんと診断されることがほとんどです。ただ患者さんにお尋ねすると、よくよく考えると数か月前から胃のあたりがなんとなく気持ち悪かった、たまに痛むことがあったなど症状(サイン)が出ていることがあります。レントゲンで確認できるようになるのは、癌がある程度塊になってからです。CTでは2㎝、MRIでも1㎝を超えないと画像で膵臓がんを見つけることは困難です。
私が大学病院などで行ってきた、超音波内視鏡(胃カメラと超音波が合体した機器)を受けると5mm(ミリ)のものから発見できるようになります。超音波内視鏡がとても優れた検査法であることは自信をもってお伝えできます。ただ超音波内視鏡検査はどこでも受けられる検査方法ではありません。また健診で受けられることはまずありません。
そのため、症状があってちょっとでも心配という方は、ぜひ簡単に受けられる腹部超音波検査をお勧めします。これなら健診でもオプションで実施できますし、病院でなくクリニックでも超音波機器を持っているところはたくさんありますので、敷居が下がります。超音波内視鏡は膵臓や胆嚢などのみ評価していますが、腹部超音波であれば、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓など合わせて診ることができるので、大きな病気がないかさっと評価するには良い検査法と思います。