院長コラム

脂質ファーストが見直されている?

「脂っこい食べ物は体に悪い」「脂質のとりすぎは肥満や生活習慣病につながりる」こうしたことがいわれるようになって久しいため、脂質、近年の研究では**“脂質は必須の栄養素”であり、食べ方次第では腸にも血糖にもプラスに働くことが分かってきています。

脂質ファーストとは?

食事の最初に少量の良質な脂質(ナッツ、オリーブオイル、魚など)を摂ることで、腸からインクレチン(GLP-1やGIP)と呼ばれるホルモンが分泌されます。インクレチンには以下の効果があります。

胃の働きをゆるめて血糖上昇をおだやかにする

食欲をコントロールする

「脂質を少し先にとる」ことが、実は代謝の面で合理的だという見方も出てきているのです。

ただし、とりすぎ注意

脂質の過剰摂取はカロリーオーバーにつながります。揚げ物やスナック菓子、加工食品に多い悪い脂質(飽和脂肪酸・トランス脂肪酸)は控えるべきです。脂質はとり方次第で健康の強い味方になりますが「脂質ファースト」といえども、あくまで質と量にはこだわって摂取することが大前提となります。
大事なのは「どんな脂質を摂るか」です。

良い脂質(積極的にとりたいもの)

1. 不飽和脂肪酸(特にオメガ3)

EPA・DHA(青魚に多い)
→ 血液をサラサラにし、炎症を抑える

α-リノレン酸(亜麻仁油・えごま油・クルミ)
→ 心臓病・脳血管疾患のリスク低下に関連

2. オメガ9系(オレイン酸)

オリーブオイル・アーモンド
→ 悪玉コレステロール(LDL)を減らし、心血管を守る

3. 中鎖脂肪酸(MCTオイル・ココナッツオイル)

運動時や体力が落ちているときの栄養補給に有効吸収が早くエネルギーになりやすい

痩せている人は脂質制限しなくてよい

やせ型や低栄養傾向の人にとっては「脂質=悪」とは言えません。脂質はとても効率の良いエネルギー源であり、ホルモンを作る材料になったり、人体に必要な脂溶性ビタミン(A・D・E・K)にも必須となります。 痩せている人こそむしろ「良質な脂質をしっかり摂ること」が健康維持につながります。脂質は悪者ではなく、摂り方次第で味方になる栄養素です

腸をいたわる脂質ファースト


生活に適量取り入れるだけで、食後の体調やパフォーマンスが変わるかもしれません。