院長コラム
箸休めコラム ストレスと体の病気
ストレスで胃が痛い・・・そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ストレスは心だけでなく、体にもさまざまな病気を引き起こすことが知られています。
多いのは消化器系のトラブルです。
強いストレスは胃酸の分泌を増やし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を悪化させます。
また、腸の働きが乱れて下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)は、典型的なストレス関連疾患です。
呼吸器では気管支喘息が有名です。
心理的な負担で発作が誘発されることがあり、喘息患者さんにとってストレス対策は欠かせません。
皮膚もストレスの影響を受けやすい臓器です。
じんましんは最も典型的な皮膚疾患です。その他円形脱毛症、アトピー性皮膚炎の悪化には精神的ストレスが深く関わっています。かゆみと不安が悪循環を生むこともあります。
さらに、ストレスはホルモン分泌にも影響します。
ストレスホルモンである、コルチゾールというホルモンが増え、血糖値が上がり、糖尿病のコントロールが乱れることがあります。心臓や血管に負担がかかれば狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります。
また日常的にお目にかかる機会が多い頭痛、肩こり、歯ぎしり、顎関節症などもストレスで悪化する代表的な症状です。
ストレスは「心の問題」だけでなく全身に波及することで病気発症の引き金となりえます。
ストレス反応の暴走をおこさないためには、睡眠・食事・運動でからだを整えること、自律神経の調子を整えることが、ストレスから身を守る方法ともいえるでしょう。