院長コラム
思春期は眠気との戦い ? なぜ中高生の時あんなに眠たかったのか?
中学・高校時代、「授業中に眠くて仕方がなかった」という経験を持つ人は多いでしょう。
思春期の眠気には、成長期ならではの体の変化が関係しています。
大きな要因は 体内時計の変化 です。
思春期になると睡眠リズムが後ろにずれる「睡眠相後退」が起こりやすくなります。
これは脳のホルモンであるメラトニンの分泌タイミングが遅れるためで、夜遅くまで眠れず、朝起きにくくなるのです。結果として睡眠時間が不足し、日中の強い眠気につながります。
さらに、思春期は 成長ホルモン分泌が盛んな時期。
成長ホルモンは深い睡眠中に多く出るため、体は強い眠気を引き起こして「しっかり眠るように」促しています。体と心の発達のために、実は大人以上に睡眠が必要なのです。
一方で現代の中高生は部活動、塾、習い事など学校が終わってもスケジュールがびっちり詰まっています。加えてスマホ、ゲームなどの誘惑も多くデジタル依存でついつい夜更かししがちになります。
睡眠時間がさらに削られることで、昼間の眠気が慢性的に持続します。
特にスマホやPCからのブルーライトはメラトニンの分泌を抑えるため、眠気を遅らせる原因になります。
眠気は怠けではなく、思春期特有の生理現象です。
無理に我慢するより、生活リズムを工夫することが大切です。
例えば、朝の光を浴びて体内時計をリセットする、短い昼寝を取り入れる、寝る前のスマホ使用を控えるなどの方法です。
思春期の眠気は成長のサインでもあります。
「眠たいのは若さの証」上手に向き合うことで、勉強や部活動のパフォーマンスを最大限高めることができます。