院長コラム

サ活3 サウナを科学する〜 夜サウナと朝サウナ、医学的にどちらが良い?

「夜サウナでぐっすり眠れる」「朝サウナで1日が変わる」運動と同じでどちらの時間に行うがいいのでしょうか?サウナは体温リズムと自律神経を整えることで、睡眠の質を改善します。そうすると、一見夜サウナの方が良さそうです。以下の理由から、得られる効果の違いにより夜サウナと朝サウナを使い分けることが理想です。

眠りのカギは「深部体温」

人間の体温には、1日の中で自然なリズムがあります。
朝に上昇して、日中ピークを迎え、夜に向けて下がっていく。
この体温の下降こそが、脳が眠りモードに切り替わるスイッチです。

つまり、睡眠の質を上げるには、一度体温を上げてからゆっくり下げることが重要です。

夜サウナ ― 眠りを深くする温熱トリップ

サウナに入ると深部体温は約1.5℃上昇します。その後30〜90分かけてゆっくり下降します。
この体温の谷のタイミングで就寝すると、自然な眠気と深い睡眠が得られます。

医学的にも夜サウナには入眠潜時(寝つき)短縮、深睡眠時間(ノンレム睡眠)延長、夜間覚醒回数の減少(Journal of Physiological Anthropology, 2019)などが報告されています。

朝サウナ ― 交感神経の起動スイッチ

一方で朝のサウナには「目覚まし」効果があります。体温を上げると交感神経が活性化し、脳への血流が増え、集中力・覚醒度・代謝が高まります。実際に朝サウナ後は血中ノルアドレナリンが上昇し、ストレスホルモンのリズムを正常化させる働きが報告されています。

夜サウナと朝サウナ目的に合わせて使い分けることが理想。

タイプ夜サウナ朝サウナ
目的睡眠の質向上・リラックス覚醒・集中・代謝リセット
自律神経副交感神経優位交感神経活性化
効果6〜8時間3〜5時間
どちらが向くか?不眠・ストレス過多朝が苦手・日中だるい

サウナで1日の体温リズムをデザインする

現代人は、冷暖房、照明などによりサーカディアンリズムが崩れがちです。
サウナは体温サーカディアンリズムを再構築するツールであり、あなたの自律神経のリズムをやさしく整えるボタンとも言えます。