院長コラム
サ活5 サウナを科学する サウナに入りストレス耐性(メンタルレジリエンス)を取り戻せ
2026年、2日目が始まりました。
お正月はどのようにすごされましたか?
サ活のつづきです。
サ活こそ、現代人に必要なストレスフルな日常生活に対するレジリエンス(精神的回復力)を鍛えるトレーニング法であることからコラムを書き始めます。
レジリエンスとは
レジリエンス(resilience)とは、ストレスや逆境に直面しても、折れずに立ち直る力。
つまり「回復力」「しなやかさ」を意味します。
これは、自律神経と脳の可塑性(柔軟性)によって物理的に支えられています。
サウナの温冷交代は交感と副交感神経トレーニング
サウナの熱 → 冷 → 休憩サイクルは自律神経を意図的に揺さぶる行為です。この自律神経のゆらぎと回復の練習こそが、レジリエンスを生む神経トレーニングです。
脳ストレス回路を再構築
サウナは、脳の扁桃体(恐怖・不安)、前頭前野(理性)、海馬(記憶)に以下の影響を与えます。
- 扁桃体:ストレス反応閾値が上がる(=過剰反応しにくくなる)
- 前頭前野:感情抑制がスムーズになる
- 海馬:ストレス記憶をリセット
これにより、緊張したあとに落ち着ける、嫌な出来事を引きずらないといったメンタルの柔軟性が高まります。
ストレスホルモンの正常化
短時間の温熱・冷刺激は、ストレスホルモンであるコルチゾールのリズムを整えます。
慢性的ストレスでは常に高い状態が続きますが、サウナ後は基礎値が低下して、回復可能なリプログラミング状態になります。これによりストレス耐性があがります。
同時に一種のホルミシス効果(適度な刺激が体を強くする現象)ともいえます
サウナとレジリエンスの研究
フィンランドの追跡研究で、週4回以上サウナを利用する人は、①ストレス関連疾患の発症リスク30〜40%減、②睡眠障害・抑うつ症状も有意に低下(JAMA Internal Medicine, 2015 / Psychosomatic Medicine, 2021)すると報告されています。
心が疲れたと時、ストレスに押しつぶされそうな時、サウナの熱冷の波に身を委ねることで、脳と体は一度壊れても戻れる構造を思い出します。サウナは自律神経の可塑性を高めるトレーニングです。