院長コラム

サウナは何歳まで安全か?

おおむね75歳前後まで

生理学研究や日本サウナ学会からの提言でも、健康な成人では高齢者(70代前半まで)でも安全に入浴可能とされています。一方、75歳を超えると体温上昇時の循環調節反応(心拍・血圧・発汗)に個人差が極端に大きくなるため、安全とは言い切れません。

加齢による“サウナ耐性”の変化

加齢による影響影響
発汗反応の低下深部体温が上がりやすく、オーバーヒートする
皮膚血流の減少放熱が追いつかず、のぼせ・めまいリスク上昇
心拍上昇の遅れ急な立ち上がりで起立性低血圧になりやすい
体液量の減少脱水により血圧変動が大きくなる

海外研究での安全性データ

フィンランド追跡研究(Laukkanen et al., JAMA Internal Medicine, 2015)では、45〜74歳の男女で週2〜4回のサウナ習慣が死亡率を下げるという研究報告はありますが、80歳以上のデータはありません。同追跡では、心血管事故リスクの低下は70代前半まで有意でしたが、75歳以降では効果も限定的とされています。

何歳までリミットを設けるより、どう入るか”が重要

年齢だけでは決められませんが、80歳を超える場合は医療監修下、中温サウナ、短時間なら可と考えます。