院長コラム
体調不良は歳のせいではなく、腸内環境の乱れかもしれません。
暑くなって、熱中症対策が叫ばれています。
暑くなって寝苦しかったり、外にでると日光を浴びて、なんだか疲れやすいなど感じやすい時期です。
外気温があがると、なんだか熱っぽいと感じることも多いと思います。
熱を持つという現象は「炎症」です。
「炎症」とは外部から外敵(細菌、ウイルス)や外部からの刺激に対して体が起こす防御反応です。
外敵が侵入したことがお知らせされると体は熱を持ちます。
炎症には一時的なもの(多くは週単位)である「急性炎症」と、長引くもの(多くは月単位)「慢性炎症」があります。
慢性炎症はやっかいです。
自覚症状がないまま、病状は進行していきます。
自分の正常な細胞を攻撃する自己免疫疾患(ぜんそく、アトピー、アレルギー疾患、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病)、糖尿病、高血圧、脂質異常症、がん、認知症など、すべて「慢性炎症」により発症したり、増悪すると言われています。
同時に「慢性炎症」はじわじわと「老化」を促進します。
しみ、しわ、たるみなどの皮膚老化、歯周病などの口老化、動脈硬化性疾患などの内臓老化もすべて炎症が原因です。
炎症が慢性的に繰り返されると、細胞が老化します。
老化すると更に慢性炎症を引き起こしやすくなるので、老化の負のループが続きます。
過去コラムで、腸内フローラの乱れがあらゆる病気の発症、進行に関わっているとお伝えしました。
腸内はいつも外敵との戦いの連続、ただ続く慢性炎症を黙って黙認しているわけではありません。
近年、腸の中を平和に保つため、炎症に対してブレーキの役割をする「Treg細胞」の存在が明らかになりました。
「Treg細胞」が増えれば、慢性炎症を抑え、老化の進行を食い止めることができるかもしれません。
ただどうやったら「Treg細胞」が増やせるかは未だに明らかになっていません。
近い将来、Treg細胞の増やし方、効果的な体の中への届け方が明らかになれば、慢性炎症を起こすあらゆる疾患を治癒できたり、老化を止めたりすることができるかもしれません。
不老不死は人間の夢、夢の「不老薬」の開発が待たれています。
そんな治療法を夢みて、世界中の研究者が日々実験をしています。
医学研究って夢があるんです!
