院長コラム

サ活2 サウナを科学する サウナ後に体に起きるリセットとは?

自律神経のゆらぎが整う

私たちの体は、常に「交感神経(戦う)」と「副交感神経(休む)」のバランスで保たれています。
ストレス社会では常にアクセル踏みっぱなし(交感神経優位)になりがちです。サウナはこのゆらぎを強制的にリセットしてくれます(サウナ室で体温上昇(交感神経優位) → 水風呂で急冷 → 外気浴(副交感神経優位)この切り替えを繰り返し行うことで自律神経の反応性が回復します。
実際、心拍変動(Heart Rate Variability)という自律神経指標においても、サウナ後には副交感神経活動の増加・交感神経の過緊張低下が確認されています。

脳のホルモンバランスが整う

ととのうは、4つの神経伝達物質により、脳内ホルモンの黄金バランスが再構築される瞬間を指します

ホルモン作用サウナ後
エンドルフィン多幸感・鎮痛上昇(ランナーズハイと同様)
セロトニン安心・安定感上昇(抑うつ感の軽減)
オキシトシン絆・リラックス上昇(副交感神経優位)
ドーパミン動機・集中力適度に上昇(覚醒感)

サウナ後の脳はマインドフルネスに近い状態

脳の機能画像検査では、サウナ後に前頭前野の活動低下が報告されています。これは考える領域が休息して、身体感覚(体温・呼吸)をつかさどる島皮質や視床下部が活性化している状態を反映しています。この状態は瞑想やマインドフルネスに非常に近い現象であることが証明されています

脳血流、体温がリセットされ整う

サウナ中に体温が1.5〜2℃上昇すると、脳血流量も増加して酸素供給と老廃物排出が活性化します。
特に前頭葉と海馬(記憶・感情調整)への血流改善が確認されています。これがサウナ後に「頭がスッキリする」「記憶がクリアになる」と感じる理由と推察されています。サウナで得られる快感や落ち着き(ととのう)は、自律神経・ホルモン・血流・体温のリセットにより心身にとって最適な恒常性を取り戻した状態です。習慣化すれば、ストレスと疲労に強い体と心を育てられるかもしれません。